1-6.情報社会: "通常の判断力"があればフィッシングメールに騙されたりしないだろうに・・・

フィッシング詐欺メールというのを最近初めて受け取りました。
ここ最近突如何種類か来たのですが、ひとつは英語の文面のもの何通か、もうひとつは三菱東京UFJ銀行Eメール配信サ―ビスからのもの、そしてスクウェアエニックスからのもの。
英語の文面のものはここ最近になって複数届いており、内容もさまざま。三菱東京UFJ銀行とスクウェアエニックスからのものは、一目でフィッシングとわかるもので、各社からすでに注意喚起の情報がでているものです。

さて、かねがね、通常の判断能力を持っているであろう人がなぜフィッシングメールに引っかかるのか疑問でした。
これだけ多くの人が引っかかるくらいだから、よほど巧妙な仕掛けのメールなんだろうと思っていましたが実際に受け取ってみるとそうでもない。すぐに「おかしい」と感じるものでした。

一目でおかしいと感じる理由は、
→自分の行動にまったく関係がないお知らせだから
→日本語が不自然
→企業からのメールを装っているのに、最後に会社名や住所、部署などの署名がない
→日本語で通常使わない漢字が混ざっている

などなど。やはり、通常の判断能力を持っていれば誰でも気づくと思います。

スクウェアエニックスはなんだか聞いたことがあるな、と思って調べたらゲーム会社ですね。ガンホーとコロプラくらいは名前を知ってましたが、そもそも私はゲームは全くやらないので、ゲーム会社のサイトにアカウントなぞ持っていません。身に覚えがないモノは怪しいと思え、です。それだけです。
そして普段から、自分のメールアドレスをネット上のどこに登録したかくらいは一覧にして管理しておきましょう。さすれば、多少迷うことがあってもこの一覧を見れば関係あるかないかの判断はつきます。
それにこのメールには、「营团社」という見慣れない中国語の文字が含まれています。
日本語も不自然です。この日本語の不自然さは外国人(とくに中国系)と日本語で仕事をしたり会話をしたことがあると、なお気づきやすい。

それから最後の署名。
企業なら会社名はもちろん配信を行っている部署名と連絡先などは必ず書いてあるし、金融機関や不動産なら許認可や登録番号なども併記してあるのが通常です。三菱東京UFJ銀行を装った詐欺メールはこの署名がまったくないし、スクウェアエニックスのものは最後に「スクウェア・エニックス会社」とな。"株式"でも"有限"でもない。調べると、正しくは「株式会社スクウェア・エニックス」。"株式会社"がprefixなんですな。
ともかく一目で"変"だとわかります。

英語版のものも、「あなたに仕事のチャンスがある」とかさまざまですがそもそも海外での仕事探しなんぞしてないので、一文読んで「なんじゃこりゃ、関係ないや」です。

もうちょっと進んで視ると、三菱東京UFJ銀行を装った詐欺メールは「@yahoo.com.tw」というドメインから来てます。自前の情報システムを完備している天下の三菱東京UFJ銀行が、まさかヤフーのフリーメールサービスを使うわけはないし、最後の".tw"は台湾ドメインですね。このあたりはちょっと鼻が利く人なら笑います。

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最近、オレオレ詐欺をしようとして若い男が捕まったというニュースがありました。
電話を受けた70歳の女性が、電話の途中で詐欺だと気づくもそのまま騙されたふりをして金の受け渡し場所を聞いたあと、警察に通報したそうな。
結果その受渡し場所で電話の主が逮捕された、というわけですが、認知症など特別な事情がない限り、身に覚えがなければ通常の判断力でおかしなことは気づけるのだと思います。
メール、電話、郵便なんであろうと、多くは冷静な判断でおかしいと思えるはず。フィッシングメールなどのネットでの詐欺話も、パソコンやネットに疎いからひっかかる、ということではないでしょう。

本当に困って質問しているのかどうかはわからないけれど「yahoo知恵袋」のようなサイトにこのフィッシング詐欺メールのことを書き込んでいる人もいるようですが、ここで質問しないと事情がつかめない、判断できない、というような人が多いのだとすると、それもなんだかちょっと情けない感じがします。笑い飛ばして削除しちゃえばいいだけなのに。
こんなメールがいちいち話題にならないくらい、みんな普通の判断力を持ってほしいものですが。