4-2.No.0004 ┃映画: 大英雄

┃監督: ジェフ・ラウ
┃TITLE: 大英雄



監督はジェフ・ラウですが、製作総指揮にはウォン・カーウァイの名前があり、武術指導はサモ・ハン・キンポーで、『楽園の瑕』と同じような制作陣です。
んで、この映画には常に「ウォン・カーウァイが監督した『楽園の瑕』の製作が遅々として進まず、集めた豪華キャストたちの出番も見えない状況に陥ってしまった。そのため、間に合わせで作った作品が本作である。製作サイドも出演者たちも完全に力を抜いて作っており、(以下省略)」という解説がついてあり、実際そうだったらしいです。

ですが、『楽園の瑕』が進まないから、ウォン・カーウァイが頭を悩ましている間に別の監督が別のスタッフで作ったならともかく、ウォン・カーウァイもサモ・ハンも参加していたということは、『楽園の瑕』をみんなで完全にほったらかしにしていたということでしょうか(笑)。

最新の『グランド・マスター(一代宗師)』ほかカッコいい眼の演技が多い梁朝偉(トニー・レオン)がタラコ唇になるのをはじめ、ほか豪華出演者がもうとんでもない役とぶっ飛んだ演技で、原作も金庸の『射鵰英雄伝』(もちろんストーリーは原作どおりではありません)とくれば香港アクション映画好きの人にとっては傑作なはずです。実際傑作です。トニー・レオンの映画は結構観ていますが、その素晴らしい演技を観ながらいつも頭の後ろ側にはこの『大英雄』のタラコ唇を投影しています。いずれにしろ、素晴らしい役者です。
何を言いたいのか自分でもわからなくなっていますが、ともかく香港映画の傑作だと思います。


(文中敬称略)